日米の戦争が終わってアメリカが考えたことは、
日本の問題は、
個人が育っていない
権威主義
人権感覚の欠如
民主主義の欠如
などだったろう

日本人が民主主義を学び、人権に目覚め、権威による政治よりも市民参加型の政治を考えるようになる、つまり、正常方向に進化すれば、良いと考えて、日本国憲法を作った。

朝鮮戦争があって、警察予備隊を創設したり、
日本国憲法に優先する日米安保条約を作り、密約も交わし、
その後の冷戦もあり、定着していった。

アメリカも様々な系統の人達が居て、
違う思惑で日本を操作した。
CIAがどうしたとかという話が有名である。

ソ連は崩壊して、アメリカが勝利を収め、アメリカ一極時代と思われたが、
中国の台頭は著しい。
共産党は壊滅すると思ったのに、
赤い貴族は健在で、習近平はますます権威を強めている。
人々が豊かになれば、人権に目覚め、民主主義を要求するはずなのに
中国はまだ強権が人権を抑圧したままで、経済発展を続けている。
どこまで行くのかわからない。

政治て自由を求めて混乱するよりも、
とりあえずみんなが豊かになったほうがいいという選択もあるのだろう。

このままで行くと、中国はアメリカを追い抜いて、経済の中心になり、軍事の中心になり、文化の中心になるかもしれない。

白人が優秀なら、汚い手を使わなくても、自然に勝利しそうであるが、
一時は日本の台頭にも手を焼いたのである。
ましてや中国はたいへん手強いと考えなくてはならない。

日本と似たような統治ができるとも思えない。中国人は政治的にもっと大人である。

中国の優秀な人は自由主義を求めるとして、
中国の改革を志すよりも、
アメリカに行って、教授になったり、経営者になったりすればそれで良い話である。
アメリカはそのようにして国力を維持している。
だから、中国内部で民主主義を求めて共産党が倒れる方向は、時間がかかるのではないか。
天安門事件から時間がたったが、民主化は遅々として進んでいない。

中国の国力を削ぐためにはどうするか。
多分、中東で行ったような、地域紛争を引き起こし、混乱の中で、力の停滞を起こすように考えるだろう。
中東がまとまって原油によって世界をコントロールしたらどうなっていたか。

中国が地域紛争で悩まされる状況を作ればよいということは、
日米安保条約が役に立つということだ。
そしてそのために、日本国憲法の平和主義も第九条も邪魔なのである。

うちらの改憲は教育無償化を憲法に書き込むことですとかいう人もいるらしいが、
そんなことで騙される国民は、また忠君愛国思想で戦争するしかないだろう。
騙す方も騙される方もどうかしている。

中国との経済戦争と思想戦争に勝つためには
軍事費の一部を日本や韓国に肩代わりさせたい、
何より、地域紛争の形で、経済を消耗し、思想的に消耗するように持っていきたい。

アメリカが生き残るための多面的な戦略の一部として、
日本は進むしかないらしい。